マーケティング用語を解説します|「れ」から始まる用語編

マーケティング用語の多くはカタカナ用語であり、種類が多く、類似している用語も多いです。新しい用語も頻繁に登場するため、意味がよくわからないまま使っている用語も多いのではないでしょうか?

そこで本記事では、マーケティングや営業の現場で耳にすることが多い基本的なマーケティング用語を中心に、その意味を解説していきます。

「れ」から始まるマーケティング用語

今回は、マーケティングに関する基本的な用語を中心に、「れ」から始まるマーケティング用語についてまとめました。ぜひ、参考にしてみてください。

レイターマジョリティ

レイターマジョリティは、革新的な製品やサービスの普及プロセスにおいて登場する顧客セグメントの一つです。イノベーションの普及には一連のプロセスが関与し、一部の早期の採用者(イノベーターおよびアーリーアダプター)に続いて、次の顧客セグメントであるアーリーマジョリティとレイトマジョリティが登場します。

レイターマジョリティは、新しい製品やサービスに対してある程度慎重な反応を示すことが一般的です。彼らは、イノベーションが既に確立され、一般的に受け入れられていることを確認しようとする傾向があります。レイターマジョリティは、市場における普及の大部分を占め、製品やサービスの成功において重要な役割を果たすとされています。

このセグメントの顧客は、情報に基づいた判断を行うことが多く、他の顧客や評判、口コミなどを重視して購買意思決定を行う傾向があります。しかし、市場への参入が既に進んでいるため、大きなリスクを負わずに製品やサービスを採用できる利点もあります。

レイターマジョリティの特徴として、以下の要素が挙げられます。

・購買意思決定において他の人々の経験や意見を重視する。
・イノベーションの採用には相対的に時間をかける傾向がある。
・安定性や信頼性などの製品品質に重点を置く。
・イノベーションのリスクを最小化するために進化し続ける製品やサービスを好む。

マーケティング上の観点からは、レイターマジョリティに対しては以下の戦略が有効です。

・評判や口コミの重要性を認識し、信頼性や品質に関する情報を提供する。
・製品やサービスの利点や特長を明確に伝え、安定性や信頼性を強調する。
・顧客の懸念や疑問に対する具体的な回答や説明を提供する。
・他の成功事例や顧客の満足度の高さを示す証拠を提供する。

以上が、レイターマジョリティについての詳細な情報です。あくまで一般的な特徴やマーケティング上のアプローチの提案ですので、具体的な製品やサービスに応じた戦略を展開することが重要です。

レギュレーション

レギュレーションは、法律や規則、基準などによって制定される規制や制約のことを指します。これらの規制は、個人や組織の行動に対して制限や指導を行い、公共の利益や安全、公正な取引環境の確保などを目的としています。

例えば、金融業界では金融機関の運営や金融取引に対する制度や規則が設けられており、医療業界では医療従事者の免許や患者の安全を保障するための規制が存在します。また、環境保護や労働安全など社会的な問題に対しても、レギュレーションが設けられています。

政府や行政機関によって制定されることが一般的ですが、業界団体や国際機関などもレギュレーションを制定することがあります。具体的なレギュレーションは、公式の法律や規則集、ガイドラインとして文書化され、広く公開されます。

レギュレーションは、一定の基準や手続きを定めることで、違法行為や不適切な行動の防止や是正を図る役割を果たしています。しかし、レギュレーションは継続的に見直されたり改定されたりする必要があります。時代の変化や新たな技術の登場によって、レギュレーションが不適切になることもあるためです。

レコメンデーション

レコメンデーションは、特定の製品やサービスを顧客に対して推奨することを指します。これは、顧客の過去の行動や好み、属性情報などに基づいて、最適な選択肢を提示することで、顧客満足度や売上を向上させるために行われます。

例えば、オンライン小売業では、顧客の購入履歴や閲覧履歴を分析し、似たような商品や関連商品を推奨することがあります。これにより、顧客はより適切な商品を見つけやすくなり、購買意欲が高まることが期待されます。

レコメンデーションを実施する際には、プライバシーや倫理の観点も考慮する必要があります。顧客の個人情報を適切に保護し、適切な範囲でのみ利用することが重要です。また、透明性や選択肢の提供、レコメンデーションの正確性なども確保することが求められます。

レスポンシブ

レスポンシブとは、「応答性のある」という意味で、ウェブデザインやソフトウェア開発のコンテキストで使用されます。

レスポンシブデザインは、ウェブサイトやアプリケーションを異なるデバイス(PC、タブレット、スマートフォンなど)や画面サイズに適応させるためのデザイン手法です。

これにより、ユーザーはどのデバイスでも快適にコンテンツを閲覧したり操作したりできます。従来の固定レイアウトの代わりに、レスポンシブデザインでは、グリッドシステム、フレキシブルな画像、メディアクエリ、CSS フレームワークなどの技術を使用して、コンテンツの配置と表示を自動的に調整します。

レスポンシブデザインの利点は以下の通りです。

◎ユーザビリティ
ユーザーは、異なるデバイス上で同じウェブサイトやアプリをシームレスに利用できるため、使いやすさが向上します。

◎開発およびメンテナンスの容易化
レスポンシブデザインでは、異なるデバイス用の別々のコードベースを作成せず、1つのコードベースで済むため、開発やメンテナンスが容易になります。

◎SEOの向上
Googleなどの検索エンジンでは、レスポンシブデザインを推奨しており、モバイルフレンドリーなサイトを優先的に表示する傾向があります。レスポンシブデザインを採用することで、検索エンジンでの表示順位向上の可能性が高まります。

◎アクセスの多様化・容易化
レスポンシブデザインは、異なるデバイスを使用する人々や障害を持つ人々にとって、コンテンツへのアクセスを容易にします。

ただし、レスポンシブデザインの実装には注意が必要です。適切なコンテンツの表示とパフォーマンスを確保するために、デバイス間の違いや制約を考慮して最適なデザインを作成する必要があります。また、画像やメディアの最適化なども重要な要素です。

さいごに

以上、今回はマーケティングや営業の現場でよく使われるマーケティング用語について「れ」から始まる用語編と題し、お届けしました。次回は「ろ」から始まるマーケティング用語についても解説したいと思います。

さいごになりますが、当社ではBtoBマーケティングの業務に役立つお役立ち資料を複数ご用意しております。マーケティングの基礎知識と実践方法を体系的にまとめたお役立ち資料などもご用意しておりますので、ご活用いただければ幸いです。

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