マーケティング用語を解説します|「く」から始まる用語編

マーケティング用語の多くはカタカナ用語であり、種類が多く、類似している用語も多いです。新しい用語も頻繁に登場するため、意味がよくわからないまま使っている用語も多いのではないでしょうか?

そこで本記事では、マーケティングや営業の現場で耳にすることが多い基本的なマーケティング用語を中心に、その意味を解説していきます。

「く」から始まるマーケティング用語

今回は、マーケティングに関する基本的な用語を中心に、「く」から始まるマーケティング用語についてまとめました。ぜひ、参考にしてみてください。

クエリ(検索クエリ)

クエリ(検索クエリ)とは、データベースや検索エンジンなどで使用される、特定の情報を検索するための命令文のことです。

検索したいキーワードや条件、検索対象となるデータの属性や範囲などを指定することができます。クエリは、情報検索において必要不可欠な要素です。意図した情報を検索結果から得ることができれば、効率的な情報収集が可能になります。

クオリファイドリード

クオリファイドリードとは、マーケティング部門が獲得したリード(見込み客)の中で、特定の条件を満たし、絞り込まれたリード(見込み客)のことです。マーケティングが営業に引き渡したリードのことを指して使われることが多いです。

クオリファイドリードを生成する仕組みはBtoBマーケティングにおいて非常に重要な役割を担っており、効率的に営業活動を行うためには欠かせない取り組みになります。

クオリファイドリードについては、別記事「リードクオリフィケーションとは?具体的な方法を事例付きでわかりやすく解説します」に詳しくまとめております。あわせてご覧ください。

クチコミ

クチコミとは、一般の人々が自由に書き込めるような、商品やサービス、店舗、イベントなどに対する評価や感想、体験談などの情報のことを指します。

一般的には、インターネット上の口コミサイトやSNS、ECサイトのレビューや評価欄などから参照することができます。商品やサービスの選択や購入判断をする際に、参考にすることができることから、消費者にとっては重要な情報源となっています。

また、ビジネス側からすれば、クチコミをうまく活用して、商品やサービスの改善点を把握し、顧客満足度を高めることができるため、重要なマーケティング手法の1つとなっています。

クッキー

クッキーとは、ウェブサイトにアクセスしたユーザーの情報を一定期間保存するための仕組みです。これにより、ユーザーがウェブサイトを再訪問した時に、以前に見たページのデータが保存され、個別の設定や利用履歴などを保持することができます。

マーケティングの観点からは、ユーザーの行動履歴が分析可能になるため、ターゲットが誰であり、どのような興味・関心があるかなどの情報を把握し、効果的な広告を配信することができます。ただし、ユーザーのプライバシー保護に関する問題があるため、クッキー使用には一定のルールがあります。

クラウド(クラウドコンピューティング)

クラウドコンピューティングとは、インターネットを通じてコンピューターの処理能力やデータストレージをオンデマンドで提供する技術です。

従来は各企業や個人の所有するサーバーにデータを保存していましたが、クラウドではネットワークの場所を問わず、インターネットからアクセスできるため、膨大なデータを効率的に管理できるという長所があります。

また、利用者側は必要なときに必要なだけコンピューターリソースを借りることができ、コストを抑えながらシステムの拡張・運用が可能です。

クラスター分析

クラスター分析は、データマイニングや機械学習の分野でよく用いられる手法です。集められたデータから類似性を持ったもの同士でグループ化することで、物事の分類や分類の基準を明らかにすることができます。

例えば、商品の販売データを分析する場合、購入者の嗜好性によって商品やサービスを分類することができます。これによって、ある種の商品や嗜好の共通点を持った消費者グループを特定することができ、そのグループに合わせたマーケティング戦略を取ることができます。

CTR(クリックスルーレート)

CTR(クリックスルーレート)とは、Web広告の指標の一つで、クリック数を広告が表示された回数(Impressions)で割ったものです。広告の効果や、クリック数などのキャンペーンの成果を評価するために用いられます。

具体的には、CTRが高ければ多くの人が広告に興味を持ち、クリックしていることを意味し、反対にCTRが低い場合は広告の改善や修正が必要であることを示唆します。一般的に、CTRが1%を超える広告は有効なものとされています。

クリティカルマス

クリティカルマスは、あるプロダクトやサービスが最低限求められる市場規模や利用者数、ユーザーのアクティブ数などのことを指します。このクリティカルマスを達成することで、プロダクトやサービスのビジネスモデルが成立し、成長を遂げることができます。逆に、クリティカルマスを達成できない場合は、ビジネスの成長が鈍化する可能性があります。

クリティカルパス

クリティカルパスは、あるプロジェクトやタスクのうち、遅延がもっとも重大な影響を及ぼすルートのことです。具体的には、ある作業に失敗、遅延が生じた場合、その続く作業やプロジェクト全体に重大な遅れを引き起こしてしまうため、注意が必要です。

マーケティングや営業において、クリティカルパスは、プロジェクトやキャンペーンを遂行する上での最優先、最重要事項です。例えば、販促活動を行う際、商品の製造が遅れてしまうと、販売促進物の配布や展示会の準備等、その他の細かなタスクや、最終的な販売目標にかかわるタスクにも影響を及ぼしてしまうため、クリティカルパス上にあるタスクに対して、より高い優先度や特に注意を払う必要があります。

クロスセル

アップセルは、既に商品やサービスを購入している顧客に対して、それ以上の高額商品やサービスを提供することを指します。アップセルの目的は、顧客の満足度やコスト効率を高めることです。具体的には、以下のようなアップセルの方法があります。

1. アップグレードの提供:顧客が既に購入した商品やサービスの機能を拡張したり、より高度なバージョンにアップグレードすることを提供します。
2. 関連商品販売:顧客に関連する商品やサービスをセット価格で提供することで、顧客の関心を引き続けます。

クロス集計

クロス集計とは、複数の変数を使用した集計方法で、2つ以上の変数の組み合わせに対してそれぞれの要素を数え上げ、その結果を表にまとめることで、変数同士の関係を分析する方法です。マーケティングにおいては、商品やサービスの売り上げや顧客属性などを複数の変数で分析し、新たなマーケティング戦略を策定するために用いられます。

例えば、ある商品について、性別や年齢、購入履歴などの情報をクロス集計することで、どのような顧客層が購入しているのか、どのような場面で購入されるのかなどを明らかにすることができます。

クロスメディアコミュニケーション(メディアミックス)

クロスメディアコミュニケーションとは、複数の異なるメディアを組み合わせて、広告やマーケティングの目的を達成しようとする手法です。テレビやラジオ、新聞、雑誌、インターネット、SNS、イベントなど、顧客が接する様々なメディアを組み合わせることで、より高いインパクトや効果を狙うことが可能です。

メディアミックスを行うにあたっては、どのようなメディアを組み合わせるか、各メディアの役割や目的、ターゲット層の嗜好などを考慮しながら戦略を立てる必要があります。また、各メディアの反応や効果を計測し、適宜戦略を修正することも重要です。

クロージング

クロージングは、マーケティングや営業の最終的な目的である契約締結や購買決定をするための行動のことです。

具体的には、商品やサービスの利点や特典を説明し、顧客のニーズや課題に合わせた提案を行い、顧客の購買意欲を高めます。顧客が購買意欲を持ったところで、クロージングのタイミングを見計らい、契約締結や購買の確認を行います。また、交渉や価格提示、詳細説明なども必要に応じて行います。

クロージングが成功するためには、顧客との信頼関係を築き、顧客の意向やニーズを十分に理解し、提案内容や価格に納得感を持たせることが重要です。

クロージングについては、別記事「営業のクロージングとは?クロージングまでの流れと成約率を向上させるためのコツ」に詳しくまとめております。あわせてご覧ください。

グローバルナビゲーション

グローバルナビゲーションとは、ウェブサイトやアプリケーションの上部や左部に表示される、サイト内の主要なページへのリンク集のことです。このナビゲーションバーは、ユーザーにとってサイトの全体像を理解し、サイト内をスムーズに移動するために重要な役割を果たします。

グローバルナビゲーションの中には、ホームページ(トップページ)や製品・サービス・特集、ニュース・お知らせ・ブログ、会社情報などのページへのリンクが含まれます。グローバルナビゲーションは、サイトの訪問者が素早く必要な情報を見つけられるようにするため、訪問者がつまづきやすい言葉や、一般的に認知されている用語を使用することが重要です。また、グローバルナビゲーションのレイアウト、色、タイポグラフィなどは、訪問者が良好なナビゲーション体験を得るためにも重要です。

クローリング

クローリングとは、検索エンジンがインターネット上のウェブページを自動的に収集し、そのページの情報をデータベースに保存するプロセスのことです。

クローラーと呼ばれるプログラムが、特定のURLにアクセスし、そのページを読み込んで、そのページのリンクをたどりながら、それらのリンク先のページを続けて読み込みます。その結果、検索エンジンが収集できる巨大なデータベースができます。

クローリングは、検索エンジンが最新の情報を提供するために必要不可欠な作業です。

さいごに

以上、今回はマーケティングや営業の現場でよく使われるマーケティング用語について「く」から始まる用語編と題し、お届けしました。次回は「け」から始まるマーケティング用語についても解説したいと思います。

さいごになりますが、当社ではBtoBマーケティングの業務に役立つお役立ち資料を複数ご用意しております。マーケティングの基礎知識と実践方法を体系的にまとめたお役立ち資料などもご用意しておりますので、ご活用いただければ幸いです。

BtoBマーケティングお役立ち資料