ランディングページ(LP)とは?初心者でも成果につながる作り方を解説

WEBマーケティングにおいて、ランディングページ(以下、LP)の活用は欠かせません。LPとは、ユーザーが最初に訪問するWEBページのことを指します。

スマートフォンの普及やコロナ禍での生活様式の変化によって、消費者の購買行動がオンラインの場に広がっているいま、LPは見込み顧客の獲得や売り上げ向上につなげるための重要なマーケティングツールとなっています。

商品の購入や問い合わせ、資料請求などのコンバージョン数を増やすために、LPの作成を検討されている企業さまも多いのではないでしょうか。

今回の記事では、LPに関する基礎知識をはじめ、成果につながるLPの作り方について解説します。

ランディングページ(LP)とは|特定サービスのCVに特化したサイト構造

「ランディング」は英語の”landing”(着地)を意味しており、ランディングページ(LP)とは、ホームページの中で最初にユーザーがアクセス(着地)するページを指します。

Webマーケティングにおいては、リスティング広告やSNS広告をクリックした際に遷移する1ページの縦長スクロールページを指します。

LPに訪れたユーザーに対して、商品・サービスの訴求を行い、商品購入や問い合わせなどのコンバージョンにつなげることが目的です。

このLPの特徴といえるのは、特定の商品・サービスについて、ニーズや興味関心が顕在化している見込み顧客の流入が多い点です。効果的なLPをつくることで、コンバージョンに直結しやすく、売り上げ向上につながることが期待できます。

ランディングページ(LP)作成の2大メリット

LPを作成するメリットとして、以下の2つが挙げられます。

離脱を防ぎやすい

LPのメリットとして、離脱を防ぎやすいことが挙げられます。

通常のホームページの場合、回遊率を高めるために内部リンクを複数設置します。しかし、ページ移動に手間がかかったり、どのページに何があるか分からず情報が探しきれなかったりすると、ユーザーは離脱してしまいます。

これに対してLPは、1ページで完結する構成となっています。閲覧者の知りたい情報がまとまっているため、ページ移動の必要がなく、途中離脱を防ぎやすくなります。

訴求力が高い

商品・サービスのターゲットに応じたデザイン・構成を反映できることもLPのメリットです。複数の商品・サービスを取り扱っている場合、商材ごとにターゲットやコンセプトなどが異なるケースがあります。

LPであれば、商品・サービスごとにページを作成して、ターゲットに合わせてデザインやコンセプトを設定することが可能です。また、イラストや画像、動画など視覚的な情報量の多いコンテンツを挿入して、訴求効果を高めることも可能です。

よりターゲットに刺さる訴求を行うことで、購買意欲を高められ、コンバージョンにつながりやすくなることが期待できます。

ランディングページ(LP)の作り方を6ステップで紹介

この章では、初心者の方に向けて、LPの基本的な作り方を紹介します。

LP制作の目的を決める

まずは、LPを制作する目的を決定します。このとき、訴求したい商品・サービスだけでなく、ユーザーにどのような行動を起こしてもらいたいか検討することが重要です。

例えば、目的が「特定商品の売り上げ向上」であれば、想定されるアクションは注文や問い合わせが挙げられます。また、「会員数増加」であれば、登録や資料請求がコンバージョンとして適切です。

このように目的を定めることで、ユーザーに喚起したいアクションが明確になり、LPのターゲットや構成を検討できるようになります。

ターゲットを設定する

LP制作の目的を決めたら、訴求するターゲットを設定します。

ターゲットを設定する際は、LPで訴求する商品・サービスのニーズを細分化して、顧客属性をセグメントすることが重要です。その後、セグメントした顧客属性のなかから、具体的なターゲットを絞り込んで、LPの方向性を定めます。

自社の商品・サービスで顧客が何を求めるのか、どのような経緯でLPにたどり着くのかを想定してターゲットを設定しましょう。

LPの構成を考える

ターゲットを設定できたら、LPの構成を考えます。

ターゲットとなるユーザーがLPを訪問しても、興味関心を刺激する構成でなければ、最終的なコンバージョンにはつながりません。

特にLPは1ページに内容をまとめる必要があるため、情報を掲載する順番が重要です。コンテンツを作成する前には、大まかな構成について下書き(ワイヤーフレーム)を準備しておきましょう。

LPの構成要素は、大きく分けて3つあります。

    ・ファーストビュー:キャッチコピー・アイキャッチ画像・権威付け情報・CTAフォーム
    ・ボディー:関心喚起・信頼性・ベネフィット
    ・クロージング:CTAフォーム

構成通りにコンテンツを作成する

構成に沿ってコンテンツを作成します。

「ターゲットを20〜30代で営業職の男性」と仮定して、漂白効果の高い歯磨き粉の訴求を図るコンテンツの作成例を見てみましょう。

ページデザインを決める

コンテンツができたら、LPのデザインを考えていきます。ターゲットとなるユーザーに「続きが読みたい」と思わせるデザインを施しましょう。

挿入する画像や文字のフォント、余白などの視覚に訴える要素について設計する際は、見やすさを意識するとともに、商材のコンセプトやイメージにあった色・雰囲気にすることも重要です。

また、スマートフォンに対応した画面比率やデザインも意識しましょう。

LPを開発・実装する(コーディング)

最後に、LPをWEBで閲覧できるようにします。LPの開発と実装作業(コーディング)は、コーダーやエンジニアが行います。一般的に、この作業は外注されますが、プログラミング知識があれば、LP作成ツールを活用して自社で作成することも可能です。

ランディングページ(LP)作成のポイント

LPを作成・運用する際に、押さえておくとよい点がいくつかあります。
以下では、LPを作成する際のポイントを3つ紹介します。

無料で使えるLP制作ツールを利用する

LPの作成には、一件につき数十万円単位の費用がかかるとされています。スマートフォン用サイトまで用意しようとすると、さらに予算が必要です。

自社でLPの作成をお考えの方で、費用をできるだけ抑えたい場合には、無料で使えるLP制作ツールの活用がおすすめです。

ただし、複雑なデザインや高度なコーディングが必要になる場合には、自社制作が困難なこともあります。その場合は、WEB制作会社への依頼も視野に入れておきましょう。

誘導元サイトのSEOを強化する

LPを導入したあとは、誘導元となるサイトのSEOを強化することも必要です。

LPは視覚効果を狙って訴求文を画像に挿入するケースが多く文章が少ないため、GoogleやYahoo!のクローラーが読み取れず、LP単体ではSEOの効果があまり期待できません。

LPの流入数を増やすためには、誘導元となるWEBサイトやSNS投稿が上位検索されるように対策することが重要です。

導入後も効果測定と検証を忘れずに行う

デジタルマーケティング全般に当てはまることですが、LPを運用にあたっては、効果検証を繰り返してPDCAサイクルを止めないことが重要です。

LPの実装後は、CV率や離脱率などのデータを蓄積・分析して、その結果に基づいてデザインや訴求文を改善しましょう。

さいごに

今回の記事では、LPの基礎知識と作り方の流れについて解説しました。

LPの作成・運用は、重要なWEBマーケティング施策の一環です。コンバージョンに特化したページとなるため、効果的な運用によって売り上げ向上が期待できます。目的やターゲットを事前に設定するとともに、LP導入後は効果測定と検証を忘れずに実施しましょう。

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