マーケティング用語を解説します|「す」から始まる用語編

マーケティング用語の多くはカタカナ用語であり、種類が多く、類似している用語も多いです。新しい用語も頻繁に登場するため、意味がよくわからないまま使っている用語も多いのではないでしょうか?

そこで本記事では、マーケティングや営業の現場で耳にすることが多い基本的なマーケティング用語を中心に、その意味を解説していきます。

「す」から始まるマーケティング用語

今回は、マーケティングに関する基本的な用語を中心に、「す」から始まるマーケティング用語についてまとめました。ぜひ、参考にしてみてください。

スイッチングコスト

スイッチングコストとは、ある製品やサービスから別の製品やサービスに切り替える際に生じる費用や時間、手間のことを指します。

例えば、スマートフォンの場合、新しい機種に切り替える場合には、データのバックアップやアプリの再ダウンロードなどの手間や時間が必要になります。また、既存の契約を解約する場合には解約金が発生することもあります。

ビジネスにおいては、特定のサプライヤーやパートナーと取引する際に、その関係を切り替えることができない場合があります。これは、現在のサプライヤーとの取引から新しいサプライヤーに移行することによって、新しいシステムや設備を導入したり、新しい契約書を交渉する必要があるためです。これらがスイッチングコストです。

SWOT(スウォット)分析

SWOT分析とは、Strength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)の4つの要素を分析することで、企業や事業の環境分析を行い、戦略的判断を行うためのビジネスフレームワークです。

まず、強みと弱みを内部要因として分析し、企業の持つ能力や問題点を明確にします。次に、機会と脅威を外部要因として分析し、市場や業界の環境変化に対する企業の対応力を見極めます。そして、それらを総合的に判断し、総合戦略を策定することができます。

SWOT分析は、自社や競合他社の分析だけでなく、新規事業の展開や新製品の開発にも役立ちます。また、事業計画やマーケティング戦略の策定など、企業の経営戦略を決定する上で欠かせない分析手法のひとつです。

SWOT分析については、別記事「SWOT分析とは?やり方と手順をわかりやすく解説します」に詳しくまとめております。あわせてご覧ください。

スキミングプライス

スキミングプライスとは、新商品や新サービスの発売時などに、市場において自社製品が希少性が高く、需要の高い状況で、高い価格での販売を意図的に行う戦略です。

需要と供給のバランスから、業界において新しい価値を提供できる会社は、一定期間高い利益を得ることができます。しかし、対価が高すぎる場合、競合他社の出現や需要変動により利益は短命になることがあります。

スクリーニング調査

 
スクリーニング調査とは、企業が新商品や新サービスを開発する際、市場において受け入れられる可能性があるかどうかを確認するための調査です。主に、消費者のニーズや要望、競合状況、市場需要などを調査します。

スクリーニング調査は、企業が本格的な市場投入に進む前に、将来的なビジネス性の見通しを立てるために行われます。具体的な手法としては、アンケート調査、焦点グループインタビュー、市場調査などがあります。

スコアリング

スコアリングは、マーケティングオートメーション(MA)における顧客の評価方法の一つです。リードや顧客に対して、企業に寄与するポテンシャルや優先度に応じてスコアをつけ、その結果に基づいてマーケティングアクティビティを調整します。

スコアは、基本的に行動によってポイントが加算され、一定のスコアを超えた時に、営業部門に引き継がれることがあります。スコアリングの基準は企業によって異なり、顧客情報、興味、関心、購入履歴など、複数の指標をもとに評価します。

マーケティングオートメーションでのスコアリングは、自動化されたマーケティングキャンペーンを推進するのに役立ちます。スコアが高いリードは、営業部門に引き継がれ、丁寧なアプローチ、コミュニケーションを提供することで、将来的な購入確率のアップにつながる可能性があります。

スコアリングについては、別記事「スコアリングとは?活用するメリットと使い方をわかりやすく解説します」に詳しくまとめております。あわせてご覧ください。

ステップメール

ステップメールとは、複数のメールを一定のステップに分けて配信するメールマーケティングの手法の一つです。

例えば、顧客がメールアドレスを登録した直後に最初のメールを配信し、一定期間経過後に2回目のメールを配信するといった具合に、複数のメールを時間差をおいて配信します。各ステップで顧客の関心度合いに応じたコンテンツやアクションを提供することで、顧客の関心を高め、コンバージョン率を向上させることが目的です。

ステップメールはMAツールを利用することで、自動化することができます。

ステップメールについては、別記事「ステップメール(シナリオ)とは?活用するメリットと使い方をわかりやすく解説します」に詳しくまとめております。あわせてご覧ください。

スパムメール

スパムメールとは、不特定多数の人に向けて、無差別に送信される迷惑なメールのことを指します。主に広告宣伝や詐欺目的のメールが多く、受信者が望んでもいないメールを無断で送り付ける行為です。

スパムメールは、メール受信者の迷惑になるだけでなく、ウイルスやフィッシング詐欺のリスクも高まります。そのため、スパムメールを受け取った場合は、そのメールを開かずに、迷惑メールとして報告するなどの対策が必要です。

スポンサー

スポンサーとは、ある活動やイベントを支援することで、その活動やイベントの実現を支える存在を指します。企業や団体、個人などがスポンサーとなることがあります。

スポンサーは、イベントや活動に費用を提供するほか、広告宣伝を行い、自社の商品やサービスを紹介することで、自社のブランドイメージを高めたり、新たな顧客を獲得することができます。

スマーケティング

スマーケティング(Smarketing)とは、マーケティング(Marketing)とセールス(Sales)を組み合わせた造語で、マーケティングとセールスが連携することを言います。

マーケティングとセールスが協力している状態は、売上を最大化するためには必要不可欠と言えます。

さいごに

以上、今回はマーケティングや営業の現場でよく使われるマーケティング用語について「す」から始まる用語編と題し、お届けしました。次回は「せ」から始まるマーケティング用語についても解説したいと思います。

さいごになりますが、当社ではBtoBマーケティングの業務に役立つお役立ち資料を複数ご用意しております。マーケティングの基礎知識と実践方法を体系的にまとめたお役立ち資料などもご用意しておりますので、ご活用いただければ幸いです。

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