マーケティング用語を解説します|「せ」から始まる用語編

マーケティング用語の多くはカタカナ用語であり、種類が多く、類似している用語も多いです。新しい用語も頻繁に登場するため、意味がよくわからないまま使っている用語も多いのではないでしょうか?

そこで本記事では、マーケティングや営業の現場で耳にすることが多い基本的なマーケティング用語を中心に、その意味を解説していきます。

「せ」から始まるマーケティング用語

今回は、マーケティングに関する基本的な用語を中心に、「せ」から始まるマーケティング用語についてまとめました。ぜひ、参考にしてみてください。

セグメンテーション

セグメンテーションとは、市場を複数の小さなグループに分割することを指します。このプロセスにより、企業はより特定のニーズに合わせたマーケティング戦略を開発し、特定のセグメントの顧客にアプローチすることができます。

セグメンテーションは、顧客の行動、嗜好、需要、地理的な場所など、いくつかの要因に基づいて行われます。それにより、企業は顧客に最も価値のある商品やサービスを提供することができ、同時に販売促進費用の最適化を適切に行うこともできます。

セグメンテーションは、市場の多様性を理解すること、迅速かつ柔軟に対応すること、競合他社との差別化を実現することができるため、マーケティング戦略の成功に欠かせない重要な要素です。

セグメンテーションについては、別記事「セグメンテーションとは?マーケティングに欠かせない市場細分化について」に詳しくまとめております。あわせてご覧ください。

セッション

セッションとは、ユーザーがあるアプリケーションやウェブサイトにアクセスしてから、そのアプリケーションやウェブサイトからログアウトするまでの期間を指します。

セッションは、一意のIDで識別され、ユーザーがその期間中に行うすべてのアクションが含まれます。例えば、オンラインショッピングの場合、セッションは、ユーザーがサイトにアクセスしてから商品を選択し、カートに追加し、支払いを行うまでの期間に相当します。

セッションに関する情報は、ウェブサイトのトラフィック解析やセキュリティ管理などに使用されます。

静的

静的とは、変化しない、不変のという意味を持ちます。

Webサイトの場合に言えば、静的なWebページというのは、そのコンテンツがクライアントによってリクエストされた際に、サーバー上で予め作成されているHTMLファイルをそのまま返す形式のページのことを指します。つまり、Webページの内容がリクエストごとに動的に生成されるわけではなく、変更される可能性が低いコンテンツに対して使用されます。

静的Webページは、レスポンス速度が速く、セキュリティが高いというメリットがある一方で、更新や管理が手作業で必要となる不便な部分もあります。

セリング

セリングとは、商品やサービスを販売することを指します。顧客に対して商品やサービスの魅力を伝え、購入してもらうための交渉や説明を行うことが目的です。セールスとも呼ばれます。

セリングを成功させるためには、相手のニーズや関心を理解し、それに合わせた提案やアプローチが必要です。また、信頼関係を築くことも重要で、誠実さや親切さを示すことで、顧客からの信頼を得ることができます。セリングは、様々なビジネスにおいて重要な役割を担っており、営業スキルの向上が求められます。

SECI(セキ)モデル

SECIモデルは、知識マネジメント分野でよく使われる理論の一つです。このモデルによれば、知識の創造や共有は、社員同士や部署間でのコミュニケーションに大きく依存しています。SECIとは、以下の4段階の頭文字をとったものです。

S(社会化):個人がグループのメンバーとして情報を共有するステージ
E(外部化):個人が言葉・文書などの形で知識を形式化するステージ
C(結合化):形式化された知識を組織が共有するステージ
I(内面化):個人が組織の知識を個人の知識として吸収するステージ

このモデルによれば、個人が持っている知識は、社会化・外部化・結合化を経て、他のメンバーと共有され、組織の知識として蓄積されます。そして、組織の知識は、個人が内面化することで、個人の知識として実際に活用されます。

セキュリティ

セキュリティとは、コンピューターやネットワーク、情報システムなどにおいて、不正アクセスや情報漏洩などのリスクからシステムやデータを守ることを指します。セキュリティには、物理的な面と情報処理やシステムの面があります。

セキュリティ対策としては、アンチウイルスソフトやファイアウォールなどのセキュリティソフトの導入、パスワードの管理や二段階認証、データの暗号化などが挙げられます。また、従業員教育や身分確認などの人的な対策も重要です。

セキュリティが不十分だと、重要な情報が盗まれたり、システムがダウンしたりするなどの被害が発生するため、セキュリティ対策は重要な課題となっています。

前提条件

前提条件とは、何かを成り立たせるために必要な、最初に満たされているべき条件のことを指します。

例えば、効果的なマーケティング活動を行うためには、ターゲット市場の把握(商品やサービスを提供する人々の属性、ニーズや欲求などを正確に把握すること)、競合環境の分析(自社商品やサービスと類似する競合他社の状況を分析すること)、顧客接触ポイントの特定顧客との接触ポイントを明確にし、適切なコミュニケーションプランを立てること)、プロダクト・ポジショニング(競合他社と差別化するプロダクト・ポジショニングの決定が必要)、マーケティング予算、社会的・文化的背景の把握などが前提条件となります。

さいごに

以上、今回はマーケティングや営業の現場でよく使われるマーケティング用語について「せ」から始まる用語編と題し、お届けしました。次回は「そ」から始まるマーケティング用語についても解説したいと思います。

さいごになりますが、当社ではBtoBマーケティングの業務に役立つお役立ち資料を複数ご用意しております。マーケティングの基礎知識と実践方法を体系的にまとめたお役立ち資料などもご用意しておりますので、ご活用いただければ幸いです。

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