マーケティング用語の多くはカタカナ用語であり、種類が多く、類似している用語も多いです。新しい用語も頻繁に登場するため、意味がよくわからないまま使っている用語も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、マーケティングや営業の現場で耳にすることが多い基本的なマーケティング用語を中心に、その意味を解説していきます。
目次
「ほ」から始まるマーケティング用語
今回は、マーケティングに関する基本的な用語を中心に、「ほ」から始まるマーケティング用語についてまとめました。ぜひ、参考にしてみてください。
ホワイトペーパー
ホワイトペーパーは、特定の問題や課題について詳しく解説したり、解決策を提案したりするために作成される様々なお役立ちコンテンツの総称です。主にビジネスや技術分野で使用され、専門知識について理解を深めたい読者を対象にしています。
ビジネスや技術分野で使用される理由は、合理的な判断を支援することができるためです。法人は製品・サービスの購入を検討する際に関係者への説明責任が発生するため、合理的に判断する傾向があります。しかし、一般向けの消費財とは違い、法人が購入を検討する製品・サービスには高額、かつ専門性の高いものが多いため、十分な検討が必要です。
そんなとき、必要な情報がコンパクトにまとめられたホワイトペーパーがあれば、情報収集の手間を省くことができ、製品・サービスの購入を検討するにあたって現れる課題・疑問の解決に役立つ情報を得ることができます。
有益なホワイトペーパーを提供することができれば、購買の意思決定を進めるにあたり合理的な判断を支援することができ、効率的な商談発生につながります。
ホワイトペーパーについては、別記事「ホワイトペーパーとは?作成する4つのメリットと6つの種類についてわかりやすく解説します」に詳しくまとめております。あわせてご覧ください。
ホールプロダクト
ホールプロダクトは、製品やサービスの購入者の期待により近づけるよう、自社製品の補助製品や補完サービスを段階的に揃えることです。そのため、単に製品そのものだけでなく、付属品、サポート、保証、トレーニング、カスタマイズ機能など、製品の周辺要素も含みます。
顧客は製品だけでなく、製品が提供する追加価値や利益も求めています。例えば、スマートフォンを購入する場合、単にデバイスだけでなく、アプリケーションのバンドル、保証、カスタマイズオプション、アクセサリーなども重要な要素となります。
ホールプロダクトは、製品開発やマーケティング戦略の段階で考慮されるべきです。顧客のニーズや要求を満たすために、製品を提供するだけでなく、周辺サービスやサポートも提供する必要があります。これにより、競合他社との差別化ができ、顧客満足度の向上や長期的な顧客ロイヤルティの確保につながります。
ポイントシステム
ポイントシステムは、顧客に対して購買や行動に応じてポイントを付与し、ポイントを貯めることで特典や報酬を提供する仕組みです。
ポイントシステムの目的は、以下のようなものがあります:
◎顧客の忠誠度向上
ポイントを貯めるためには継続的に特定の商品を購入したり特定の行動を取る必要があるため、顧客が継続的に企業やブランドに関わる動機づけとなり、忠誠度を高めることができます。
◎購買促進
ポイントを貯めることにより、顧客は特典や報酬を得ることができるため、これによって購買や特定の行動を促進することができます。
◎顧客情報の収集
ポイントシステムには会員登録やポイント利用履歴の管理が必要です。これにより、顧客の情報を収集し、個別にマーケティング施策やターゲティングを行うことができます。
ポイントシステムの運営手法は、企業や業界によって異なりますが、以下のような特徴が一般的です。
◎ポイントの付与
顧客が購入や特定の行動をすることで、ポイントが付与されます。この際、購入金額や行動の種類に応じてポイント数を異ならせることもあります。
◎ポイントの蓄積と管理
顧客はポイントを蓄積し、ウェブサイトやアプリなどを通じてポイントの管理や利用状況を確認することができます。
◎特典や報酬の提供
顧客は蓄積したポイントを特典や報酬に交換することができます。例えば、商品割引、特別な商品やサービスへのアクセス、イベントへの招待などです。
◎レベルやランクへの昇格
一部のポイントシステムでは、顧客が一定のポイントを貯めることで特定のレベルやランクに昇格することができます。これにより、顧客への特典や報酬が増えるなどの特典を提供することができます。
ポイントシステムは、企業にとって顧客の継続的な関与や忠誠度向上、購買促進といったメリットがありますが、適切な管理や運用を保つ必要があります。
ポジショニング
ポジショニングは、マーケティングの戦略の一つであり、製品やブランドを競合他社と区別して顧客にアピールするために、自社の製品やブランドを特定の位置に配置することを指します。顧客にとって製品やブランドの位置づけや特徴を明確に伝え、顧客の認識や評価に影響を与えることを目的としています。
具体的には、以下のようなポジショニングの手法を用いることがあります。
◎顧客ニーズに基づくポジショニング
顧客の需要や要望に基づいて製品の特徴や利点を強調します。例えば、耐久性や使いやすさをアピールすることで、頑丈で使い勝手の良い製品を提供していることを強調します。
◎競合に対する差別化に基づくポジショニング
競合他社との差別化点を打ち出して、独自性や特長を強調します。例えば、他社と異なる新しい機能や技術を持つ製品であることをアピールします。
◎価格に基づくポジショニング
価格帯やコストパフォーマンスを強調して、顧客にとってのコスト面での利点をアピールします。例えば、低価格でありながら高品質な製品であることを強調します。
◎地域や市場に基づくポジショニング:特定の地域や市場に焦点を当てて、その地域や市場のニーズに合わせた製品やサービスを提供することをアピールします。例えば、地元の特産品や地域に特化したサービスを提供することを強調します。
ポジショニングは、自社の製品やブランドのイメージを構築し、顧客にアピールするための重要なマーケティング戦略です。顧客のニーズや競合状況を分析し、差別化や特異性を打ち出すことで、競争力を確保することができます。
ポジショニングについては、別記事「ポジショニングとは?ポジショニング戦略を成功させるための4つの条件について解説します」に詳しくまとめております。あわせてご覧ください。
法人営業
法人営業とは、その名の通り、法人(企業)を対象に営業活動を行うことです。企業向けの商品やサービスを扱う会社であれば、必ずといっていいほど法人営業は存在します。
自社の商品やサービスを検討している見込み客にアプローチし、ヒアリングを通じてニーズや検討度合いを明らかにし、クロージングして成約(受注)するまでの一連の流れを担います。
法人営業については、別記事「法人営業とは?法人営業の5つの実践ステップについてわかりやすく解説します」に詳しくまとめております。あわせてご覧ください。
さいごに
以上、今回はマーケティングや営業の現場でよく使われるマーケティング用語について「ほ」から始まる用語編と題し、お届けしました。次回は「ま」から始まるマーケティング用語についても解説したいと思います
さいごになりますが、当社ではBtoBマーケティングの業務に役立つお役立ち資料を複数ご用意しております。マーケティングの基礎知識と実践方法を体系的にまとめたお役立ち資料などもご用意しておりますので、ご活用いただければ幸いです。